カメラがどんどん進化していく中、誰でもキレイな写真が撮れるようになってきています。どこで写真に差が生まれるかというと、写真の構図力です。
目次
構図というと
「日の丸構図」や「対角線構図」等の概念論に話がいきがちですが、それよりもわかりやすく、納得しやすい考え方があります。
腹落ちした写真家西田航さんの説明
それは、写真の「主題・副題・消去法」の3つを意識するというものです。
主題:写真を撮るにあたって何を撮りたいか。
副題:主題を彩る要素
副題があることによって、主題の写真を撮った季節や場所、時間を伝えることができます。
消去法:写真の中の余計な情報を削ぎ落とすことで、主題と副題が明確になる。
構図力=主題と副題の配置
主題と副題をどういうバランスで配置するかによって構図が決まっていきます。
3つを意識することで
世の中に溢れている写真の見方が変わってきます。
例えば、スポーツドリンクの宣伝している写真を見た時に、スポーツドリンクが主題であることは明確ですが、その写真の中に太陽や青空が写っていることで、「夏」や「暑さ」を連想させて、ひいては「このスポーツドリンクは熱中症対策に飲むのも」という連想が出来てきます。
主題や副題を探しながら作品を見る
写真や絵画を見る時に、この写真は何を伝えたいのか(主題)と主題に彩りを添えているものは何か(副題)を意識して見ることによって、自分の中の構図力が養成されていきます。
思い返してみても
「いい写真だな」と感じたものは、何を撮りたいかかがはっきりしている写真だったように感じます。伝えたいことが明確なので、自分の中にすーっと入ってくる感覚です。
主題・副題以外は徹底的に消去
1枚の写真の中にある情報が多すぎる=何を伝えたいのかが分からない写真になってしまいます。
トリミングで消去
撮影する時は広く撮っておいて、LightroomやPhotoshopでRAW現像する時に主題・副題を意識して消去していきます。
何となく撮るのではなく
撮影の時から主題・副題を意識することで、写真レベルが格段に向上する気がしています。また、日常の中で何気なく目の前を通り過ぎていってしまう作品に対して、目を留めて、その作品が語り掛けてくることに耳を傾けてみます。