2023年2月21日に東京ドームで行われた武藤敬司選手の引退試合「KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO-WRESTLING “LAST” LOVE ~HOLD OUT~」について深掘ってみます。
目次
武藤敬司選手とは
武藤 敬司(むとう けいじ)
1962年12月23日生まれ
山梨県富士吉田市出身
プロレスリング・ノア所属のプロレスラー
1984年10月新日本プロレスでデビュー。デビュー戦の相手は、入団日が同日の蝶野正洋選手。蝶野選手もこの日がデビュー戦。ここからふたりの運命がスタートしていくと考えると実に興味深い。
引退試合
対戦相手は事前の告知通り、新日本プロレスの内藤哲也選手。
武藤選手も「ドラゴンスクリュー」等の自分の技だけでなく、亡くなられた三沢光晴選手の「エメラルド・フロウジョン」を繰り出すなど、会場を大いに沸かせる。
しかし、最後は内藤選手の必殺技「ディスティーノ」に沈み、3カウントを奪われ敗戦。
視聴していた誰もがここで引退だと思ったが・・・。
サプライズ蝶野正洋選手とのラストマッチ
武藤選手はリング上で、「まだ灰になってない」と言うと、「蝶野上がれ」と言って、解説席にいた蝶野正洋選手を対戦相手に指名。しかも、レフェリーはタイガー服部さん、実況は辻よしなりさんという往年の新日本プロレスの陣容で固められた。
試合は、蝶野選手のシャイニングケンカキックからSTFで武藤選手がタップアウト負け。
試合後の会見で「締めくくりは蝶野にしたかった。よくあそこまで動けたよ。アドレナリンが出ていたな。うれしかった。期待に応えてくれて」と話した様に、デビュー戦と引退試合が同じ相手というまさに”宿命のライバル”という言葉がふさわしい、伝説のプロレスラー『武藤敬司』の引退試合となった。